のぞみとの毎日

うちではのぞみという名前の黒いラブラドール・レトリバーを飼っています。
私が高校生になったばかりの頃、父の友人の家でラブラドールの子犬が生まれたと聞き、どうしても飼いたいと両親を拝み倒しもらってきたのがのぞみでした。
その時まで私はペットはまったく飼ったことがなく、子犬がうちにやってくるというのはとんでもない大イベントでした。前日の夜はわくわくして眠れなかったくらい。
思い返せば初めて会った時からのぞみは少しひねくれものでした。他の兄姉たちが起きているときはぐーぐー寝ていて、みんなが寝たころに一匹だけ起き出してみんなにじゃれてはは怒られる。だけどそんなのぞみが妙に気に入ってしまい、私は6匹の子犬たちの中からのぞみを選びました。
のぞみのお母さんの家から買える時、悲しそうにきゅんきゅん鳴いていたはずののぞみは、10分もすると私の膝の上で爆睡しはじめました。犬ってこれが普通なの?と当時は首をかしげましたが、たぶんこんなに図太い子犬はのぞみくらいだと思います。
その後ものぞみはラブラドールは大人しいとか、賢いとか、番犬にならないとか数々の普通を裏切り続けました。かかりつけの獣医さんも最初は「1歳くらいになれば大人しくなるから」が、「もう少し、3歳くらい」になり、「5歳を過ぎれば落ち着くでしょう」になり、ついには「この子はもうこのままだね」と匙を投げられてしまいました。
でも私はそんなお転婆でおばかなのぞみが大好きです。
あれから12年。小さな子犬だったのぞみも立派なおばあちゃんです。
真っ黒な毛には白いものが混じり、声も少しかすれて昔みたいなはりがなくなってきました。
だけどまだまだ散歩中に大好きな子供を見つけると突然走り出すし、食べ物の匂いをかぎつければ喜びでしっぽが高速床掃除。
これからのぞみが元気で、もっともっと一緒にいられますように。